太平洋セメントは、地盤改良用のセメント系固化材「ジオセット(GEOSET)」を展開しているセメントメーカー。全国の土質、用途に応じて選べる豊富な品種ラインナップと、環境に配慮した処方が特徴です。本記事では、ジオセットの特徴や得意とする現場条件、対応する主要な用途について詳しく解説します。
全製品を六価クロム溶出量低減型とした固化材です。改良した土壌が周辺環境に与える影響を抑える処方を取り入れており、環境負荷を低減した地盤改良に対応します。
JIS規格のセメントを母材とし、種々の有効成分を添加していることから、一般的なセメントを用いる場合に比べて環境保全を意識した施工を進めやすい点が特徴です。
水と混合すると水和反応によって針状のエトリンガイトを速やかに生成し、カルシウムシリケート水和物などとあわせて粘土粒子を架橋することで強固な骨格を形成します。一般的なセメントに比べて多くのエトリンガイトを生成し含水比を低減するため、高含水比・高有機質の土への効果が期待できる仕様です。
一般的な軟弱土から建設発生土まで幅広く適応する汎用タイプのジオセット200をはじめ、火山灰質粘性土、底質などに適した高有機質土向けのジオセット220シリーズ、PTFE処理加工によって粉体施工時の発塵を抑制するジオセット260シリーズ、高含水比の土、ロームに適したセメント石灰複合系のジオセット275まで、現場の条件に適した品種を選定できます。
有機物含有量、含水比の高い土質、火山灰質粘性土、底質といった固化が難しいとされる土質に向けては、ジオセット220シリーズが向いています。一般的な固化材では対応が難しい特殊な土質条件の現場にも対応できるラインナップです。
粉体施工時の発塵を抑えたい現場においては、PTFE処理加工を施したジオセット260シリーズを使用。周辺環境への配慮、作業環境の改善に役立ち、住宅密集地、市街地に近い現場での粉体系施工に適した製品です。
掘削土の場外搬出量を抑えたい現場、発生土を敷地内で再利用したい現場では、建設発生土の有効利用を促す製品仕様が適しています。
また、事前の対策を講じることで、植栽の予定や湧水がある場所での施工も可能です。改良土は強度が高くアルカリ性を示しますが、植物の選定、適切な厚さの覆土といった対策を施すことで植栽に対応できます。湧水、地下水がある場所でも、釜場排水工などを行って水流のない状態を確保できれば施工を進められます。
東京の地盤改良工事では、狭小地や搬入制限、近隣配慮など現場ごとに施工条件が異なります。さらに、建物規模によって必要な支持力や適した工法も変わるため、条件に合った施工会社を選ぶことが重要です。
本メディアでは、戸建て・マンション・アパート・高層建築といった建物規模別におすすめの地盤改良会社を比較しています。
改良の深さ、目的に応じて浅層改良から深層改良まで幅広い用途区分に対応しています。主な用途区分は以下のとおりです。
対象となる地盤の表層部分に固化材を散布。現位置の土と混合・撹拌してローラー等で転圧し、強固な地盤を形成する工法です。道路の路床、重機の作業地盤、仮設道路、擁壁等の改良といった用途で使用されており、比較的浅い層の地盤を対象とした改良に用いられます。
専用の撹拌混合機などを用いて地盤を撹拌し、固化材を混合することで対象箇所に改良体を形成する工法です。すべり破壊対策、液状化対策、重機の作業地盤、擁壁等の基礎、建築基礎、仮設道路といった用途で活用されており、浅層改良よりも深い範囲の改良を必要とする現場に利用できます。
盛土におけるすべり破壊防止や河川築堤・護岸等の基礎、山留め止水壁といった用途で導入されています。比較的深い地盤を対象とした改良に向いています。
このほかにも、以下の用途に対応しています。
公式HPに記載がありませんでした。
同社が提供するセメント系固化材は、全製品が六価クロム溶出量低減型となっており、環境に配慮した地盤改良が可能です。汎用タイプに加え、高有機質土用、防塵型、セメント石灰複合系など土質、目的に応じた品種を展開しており、浅層改良から深層改良、宅盤改良、ヘドロ固化・発生土改良まで幅広い用途に対応が可能です。特殊な土質条件、発塵抑制が求められる現場、建設発生土の有効利用を検討している現場では、選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。
| 会社名 | 太平洋セメント株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区小石川1-1-1 文京ガーデン ゲートタワー |
| 設立 | 1881年5月 |
| 電話番号 | 03-5801-0333 |
| 公式URL | https://www.taiheiyo-cement.co.jp/ |
ここでは、「戸建て住宅」「マンション・アパート」「高層マンション」など建物の規模別に、おすすめの地盤改良・地盤補強会社を3社紹介。
施工条件が厳しい東京エリアに対応している会社を厳選しています。
幅広い工法提案力と小型施工機で
小規模建築に対応
コンパクト施工と高支持力な工法で
中規模建築に対応
高支持力・低騒音を両立した工法で
大規模建築に対応
※1 N値50の地盤条件下での比較において、押込み451.0〜2,521.0kN、引抜き459.8〜1,923.9kNの支持力。中規模建築にも対応を検討しやすい支持力水準です。
支持力は地盤条件や設計条件などにより異なります。
参照元:報国エンジニアリング公式HPより(https://www.hokoku-eng.jp/ground-improvement.html)
※2 参照元:報国エンジニアリング公式HP(https://www.hokoku-eng.jp/ground-improvement.html)
※3 先端地盤が砂質土・礫質土で、拡大掘削倍率ω=2.00、先端平均N値50、節部径φ1200の条件において、最大約16,000kN級の先端支持力。
大規模建築にも対応を検討しやすい支持力水準です。支持力は地盤条件や設計条件などにより異なります。
参照元:ジャパンパイル公式HP(https://www.japanpile.co.jp/method/pdf/hyper-mega.pdf)